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三宅 誠己

Nobumi Miyake 三宅 誠己

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キャッチコピー 十八歳からの夢は、人間国宝になること。そのために、着物を世界へ。
氏名 三宅 誠己 / Nobumi Miyake
所属 NS plus/エヌエスプラス 代表取締役
URL https://nsplus.net/
拠点 京都府
紹介文

1967年生まれ、京都府京都市出身。
両親が着物職人の家に生まれ、子供のころから美術系のことに深く関心を持ち、18歳の時に着物職人になることを決意。その時から着物職人の金彩工芸士一筋。2019年伝統工芸士認定を受ける。制作した和装花嫁衣裳は1万着にも及ぶ。多数の芸能人の和装花嫁衣裳を手掛け、2020年にはイギリスのエリザベス女王主催のポロの世界大会のトロフィー盾を制作。

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十八歳からの夢は、人間国宝になること。そのために、着物を世界へ。

京都 伝統工芸士 (金彩工芸)
NS plus/エヌエスプラス 代表取締役

三宅 誠己 / Nobumi Miyake

Personal story
着物文化再熱計画。

三宅誠己は、両親が着物職人をやっていた影響を受け、高校卒業直後からその道を歩み始める。すぐに家業を継ぐのではなく、和装花嫁衣装(打掛)を制作する会社に就職。三年の修行を終えたのち、実家に戻るも、しばらくするとバブルが弾けた。それを機に前職に戻って以後、長年ブライダル業界に携わってきた。
元々の手先の器用さと要領の良さから、すぐさま頭角を現し、二〇二一年現在で職人として三十七年目を迎える。これまで制作に携わった数は一万着を優に超えていた。
着物の需要が減った現代では、職人の数も減少傾向にある。不安や心配はあっても、誰になんと言われようと着物を作る手を止めることはない。
また、作り続けた結果、独自の技術も体得。シルクの着物生地に金箔を施す繊細な仕事は、培ってきた経験ゆえに生まれたもの。ムラを出さず、強弱をつけた光沢感と立体感を演出する作業は、手が覚え、感覚が染み付いている。
彼は今、この技術や伝統を絶やさないよう、若き息子を育てながら世界へ発信している。一生に一度の晴れ舞台に、丹生込めた衣装を提供したいという想いと、日本の伝統工芸である着物作りが、もっと世界で注目されることを願っている。
十八歳で志した人間国宝になるという目標のために、金彩工芸士の三宅は挑戦し続ける。