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会社存続に必要なのは○○の可視化?

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会社存続に必要なのは○○の可視化?

一念発起し、起業・開業した皆さんは今の活動をいつまで続けたいと考えているでしょうか?

きっとほとんどの人が、自分が引退をした後でも存続させる企業の実現──
ゴーイングコンサーンを掲げているのではないでしょうか。
また、社会貢献の1つとして雇用を生み出したい!
と思う人もいれば、社員を雇わずに一生涯好きなことをし続けたいなど十人十色のやり方があると思います。

いずれにせよ、時代の変化に対応しながら価値を提供し続けるのは非常に厳しく大変な世界です。
それでも、描いた理想を現実にしていくことにワクワクしながら日々課題と立ち向かっていることでしょう。

実は、その奮闘した日々の記録を求めている人たちがいます。
あなたが生きてきた軌跡や思考、会社の歴史を必要とし、伝えるべき人がいます。

「そんなこと考えたことない」

という返答が返ってくるかもしれません。

本記事では、なぜそれらを必要としているのかの理由をお伝えしていきます。

思考や軌跡は形として残っていない

経営者や事業主の多くは、日々仕事に励んでいると思います。

その日常の中、全てがルーティーンではなく、成功体験もあれば失敗談ありなど様々な出来事を経て成長していることでしょう。

・予期せぬ事態が発生し、大きな決断を下した。
・挫折し、立ち直れない経験があったが乗り越えられた。
・仲間ができたことによって想像以上に成長した。

その一つひとつがあなた自身の糧となり、事業存続のための経験値になっていたとしても、
それはあなたの中にあるだけで、可視化されていません。
もちろん、成長し変化したことによって生み出された新サービスがあるとすれば、
可視化と言えるかもしれませんが、「あなた自身の思考」は見えづらいです。

この思考を求めている人たちは今、ともに活動しているビジネスパートナーだけでなく、
その人たち以上に大事なのが社員たちなのです。

社員のモチベーションの違い

もし、あなたの会社が現在15期目だとしたとき、
5期目に入社した社員と15期目に入社した社員は、今の会社を見てどう感じるでしょうか?

5期目に入社した社員からすれば、「よくぞここまで成長したな!」と感慨にふけると思います。
ですが、15期目に入社した社員は「ちゃんとしていそうで勢いがあるな!」と思うかもしれません。

どんな会社にも一進一退があり、必ず歴史があります。
その背景を知っているのは、創業者か、創業メンバーのみです。
今は順調に業績を上げていても、昔は倒産寸前だった…というのはなかなか知り得ない事実です。

また、当時は過酷で辛かったとしても、時の経過とともにそのときのネガティブな感情は薄れていきます。
記憶が美化され、「大変だったけど、今考えるとそうでもなかった」なんて言葉が出てきます。
そう思うのは、自分自身が過去と比べて確実に成長しているため、当たり前のことなのです。

だから、過去を知らない新入社員に会社の歴史を伝えても、
当時の過酷さを生々しくリアルに表現することは難しいのです。
創業メンバーと新入社員たちとの仕事に対するモチベーションが大きく違うのは、
会社のリアルな歴史・ストーリーを感じ取れないことが原因です。

会社の歴史・ストーリーを可視化、言語化させておくことは、自分以上に、社員のためになります。

それは、10周年、30周年といった大きな節目に限らず、
毎期しっかりと記録することで当時はどんな情勢でどんな状況に追い込まれたのか。
どんな社員が入ってきて去っていったのか。
自分が仕事に対する想いの変化は……など、記すことはたくさんあります。

その軌跡を一つひとつ残すことで、

「社長はこんなときこんな風に感じていたんだ」
「今があるのは数年前のあの出来事があったからなのか」

といったように口頭だけでは伝わらない想いが歴史として、
ストーリーとして刻まれ、社員にも理解してもらえます。
完成品を見る以上に、ゼロから作り上げてきたものを知ることで感動を招き、
当事者意識を持ってもらうことにも繋がるでしょう。

会社にも人格はある

会社という存在が、ある意味、あなた自身の分身かもしれません。

しかし、会社は「法人」とも言います。
法によって人と同じような資格を認められることから「法人」と表現します。

会社も人と同じようにストーリーがあり、
ゴーイングコンサーンを目指すのであればこれまでの歩みを残すことで、
創業者のあなた自身が命尽きた後も想いは継承されていきます。

法人は、想いさえ途切れなければ人間の何十倍も生き続ける存在なのです。

大切で愛着のある会社にも
沿革だけでは伝えきれない当時のリアルな想いを言葉として残してみませんか?

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