
営業力よりも大切なのはものとは?興味を引く自己紹介の仕方
個人事業主、フリーランス、経営者の方々は日々たくさんの人との交流があると思います。一日何件も対面で打ち合わせをしていた日常から、2020年の春先からはオンラインが主流になってきたのではないでしょうか。
打ち合わせの手法に大きな変化があっても、本質的に変わらないものがあります。
それが、自己紹介のやり方です。
本記事では、どのように影響しているのかを伝えていきます。
自己紹介もオンライン対応に
対面時は、挨拶と同時に名刺交換をし、お互いがどんな仕事をしているのか、名刺という情報を頼りに話をしてきたと思います。その間に出てくる言葉遣いやキャラクターで人間性を見て、プライベートな話も交えながら交流をしていたはずです。
そこから少しずつ本題へと移っていき、自社サービスの説明をして交渉をしていくやり方が一般的だったのではないでしょうか。
相手の素性が見えないと、いくら素晴らしい商品を持っていても、買う気にはなりません。お互いの心の距離を会話、ノンバーバルコミュニケーションを用いて、信頼できそうだな?と感じることができればアクションを起こします。
しかし、オンライン化になり、名刺交換の文化が一気に衰退。
「初めまして」という挨拶を終えたあと、沈黙になって気まずい空気感を味わう羽目になってしまいます。
その雰囲気に呑まれ、いきなり本題の自社サービスの説明をしてしまうと、相手は「営業をかけられる」という風に捉えられてしまい、壁ができてしまいます。
うまくいくはずだった商談が、失敗に終わってしまう…なんてことありませんか?
対面であれば距離感や現場の空気感を掴み取れますが、画面越しではどちらの場合においても把握が難しいです。
状況が大きく変化した中、ビジネスをオンラインに対応させるだけではなく、自分自身を伝える力もオンラインに適した形で伝えなければなりません。
自己開示を通じた共感
オフラインでも大切な要素でしたが、オンライン化になった現代において最も必要とするものは「自己開示を通じた共感」です。
ビジネスにしろ、プライベートにしろ、自己開示をすることによって聞いてくれた相手は、「この人は自分のことをさらけ出してくれている」と思うようになり、同様に自己開示をしてくれやすくなる返報性の効果が表れます。
話の内容によって、聞き手は共感し、より親密な関係性を築くことが可能となります。
自分から進んで開示したことがなくても、相手の話を聞いて伝えたくなったことは誰しもあるでしょう。
「自分も似たような経験がありまして…」
なんて言葉を思わず言ったこともあるかと思います。
とはいえ、共感を求めてただ適当に自己開示をしても伝わりません。
自分はどういう人間で、どういう考え方をしていて、どんな風に生きてきたのか。
抑えるべきポイント(共感を得たいストーリー)をしっかりと自分自身が把握できれば相手の関心を引き、グッと距離感も縮まります。
全員に響くストーリーは必要ない
ただ、共感を得たいエピソードといっても、全ての人間が話を聞いて心動かされるものはありません。よく誤解されがちですが、「誰にでも響くもの」なんてこの世に一つもありません。十人十色の考え方があり、それぞれ嗜好も異なります。
「じゃあ共感を得られる話なんてないじゃないか」
と思うかもしれません。
ですが、100人中たった1人に響けばいいという考え方にシフトしてみてください。
万人に受ける共感エピソードはありません。
そして、話す内容としては、「自分の原体験ストーリー」を中心に話してみるようにしましょう。ストーリーと聞くと、小難しく考える方もいますが、以下の3点を意識して話してみてください。
・なぜその仕事をするようになったのか。
・そもそものきっかけはなんだったのか。
・どんな社会の実現を叶えようとしているのか。
もちろん、これらの話をしても、「ふーん」と終わる人もいるかもしれません。
ですが、中には必ず「私も同じことを考えていた!」と答えてくれる人がいます。
先に開示することによって、共感してくれた人が反応し、話は弾みます。
同じ志を抱いていることがわかれば、商談は成立したものだと考えてもいいかもしれません。
その人自身がクライアントにならなかったとしても、思考パターンが似ている人をきっと紹介してもらえるはずです。
積極的な自己開示を通じて、自分に共感してくれる仲間をオフラインでもオンラインでもどんどん増やしていきましょう!